永住者の配偶者ビザの30代ナイジェリア人材を正社員採用、日本人と同時2名内定も実現——千葉の空調設備A社の外国人採用成功事例

この記事のサマリー

  • 企業概要:千葉県松戸市の空調設備・建築設備工事会社(A社)
  • 課題:現場を支える設備スタッフの慢性的な人手不足と、多様な人材を受け入れる体制づくり
  • 成果:バックグラウンドの異なる2名を同時期に正社員内定。うち1名は永住者の配偶者等の在留資格を持つ30代ナイジェリア国籍の男性で、月給23万円・2026年8月入社が決定

A社の事業概要

A社は千葉県松戸市を拠点に、建物の空気環境を整える空調設備の施工・メンテナンスを手がける建築設備工事会社です。オフィスビルや商業施設などの快適な環境を裏側で支える、暮らしに欠かせないインフラを担う仕事です。近年は受注が堅調に推移する一方で、現場を動かす設備スタッフの確保が事業拡大のボトルネックになっていました。

導入前の課題

現場スタッフの慢性的な人手不足

建築・設備の現場は全国的に人手不足が続いており、A社でも募集をかけても応募が集まりにくい状況が続いていました。安定して現場を回せる人材を、雇用形態を問わず確保することが急務でした。

「日本語がネックになるのでは」という不安

外国人材の採用に関心はあったものの、「現場で言葉が通じるのか」「日本語のレベルはどう見極めればいいのか」という不安から、これまで一歩を踏み出せずにいました。

多様な人材を受け入れる入口の設計

意欲のある人材に幅広く出会うために、日本人・外国人を問わず応募が集まる求人の見せ方をどう設計するかが課題でした。

ヨロワーク導入の決め手

A社が外国人採用の入口としてヨロワークを選んだ決め手は、母集団の大きさと在留資格の多様性でした。ヨロワークには40万人以上(246の国と地域)の在住外国人が登録しており、全国47都道府県・4,000社以上の導入実績があります。

特にA社が注目したのは、登録者のうち職種制限のない在留資格を持つ人が約70%を占める点でした。就労制限を気にせず幅広い職種で採用できるため、設備スタッフのような現場職でもマッチする人材に出会いやすい。加えて登録者の約70%が20〜30代と若く、転居に前向きな人が75%にのぼることも、現場配属を前提とする同社にとって心強い材料でした。

求人票では「日本語ビギナーOK」と間口を広く設定。この一言が、安定した正社員の職を求める転職潜在層を掘り起こす入口になりました。

導入後の成果

1つの求人・1つの会社に対し、バックグラウンドが全く異なる2名が同時期に入社を決めるという成果につながりました。

そのうちの1名は、永住者の配偶者等の在留資格を持つ34歳のナイジェリア国籍の男性です。6歳から日本に在住しており日本語も流暢。直接応募からスムーズに選考が進み、月給23万円・正社員として2026年8月の入社が決まりました。面接・採用の際には奥様が同席してくれたことで家族の理解・サポート体制が確認でき、入社後の定着にもつながりやすいケースとなりました。

もう1名は、大手宅配の配達・梱包の仕事から「正社員で安定したい」とスカウト経由で応募した日本人男性。「日本語ビギナーOK」という間口の広い設計が、国籍を問わず意欲のある人材を呼び込む入口として機能しました。この求人には23の国と地域から応募が集まり、技術・人文知識・国際業務が34%、特定活動が19%と、在留資格の面でも多様な人材が集まっています。

担当者からのメッセージ

「正直、外国人採用は言葉の壁が心配で、これまで踏み切れずにいました。でも実際に会ってみると、日本語も問題なく、むしろ長く腰を据えて働きたいという気持ちが強く伝わってきて安心しました。面接に奥様が来てくださったのも、家族で支え合っていることが分かって好印象でした。『日本語ビギナーOK』と書いたことで、結果的に日本人・外国人の両方から応募をいただけたのも大きな発見です。人手不足で悩んでいる同業の方には、まず間口を広げて出会いの数を増やすことをおすすめしたいですね。」

まとめ:この事例から学べる3つのポイント

  1. 「日本語ビギナーOK」で間口を広げると出会いが増える:条件を絞りすぎず入口を広く取ることで、日本人・外国人を問わず意欲ある人材が集まり、同時期に2名の内定という成果につながりました。
  2. 就労制限のない在留資格に注目する:永住者の配偶者等など職種制限のない在留資格を持つ人材なら、現場職でも安心して採用できます。ヨロワークの登録者は約70%が就労制限のない在留資格保持者です。
  3. 家族の理解が定着のカギになる:面接時に家族が同席し、サポート体制が確認できたことは、入社後の長期定着を見込むうえで大きな安心材料になりました。