留学生の20代女性をアルバイト採用、応募59件を集めた「日本語ビギナーOK」の求人設計——大阪のカフェB社の外国人採用成功事例

この記事のサマリー

  • 企業概要:飲食業(カフェ運営)/大阪府大阪市中央区
  • 課題:ホールスタッフの募集で応募が集まらず、日本語要件を厳しくすると母集団がさらに縮小してしまう悪循環に陥っていた
  • 成果:求人1本で応募59件を獲得。アメリカ国籍・在留資格「留学」の23歳女性をアルバイト採用(時給1,180円〜、2026年8月入社)

B社の事業概要

B社は大阪市中央区でカフェを運営する企業です。外国人のお客様やスタッフも多く、多国籍な雰囲気が自然に根づいた店舗づくりを行っています。

今回募集したのは、レジ・バリスタ・キッチンを担当するホールスタッフのポジションです。

導入前の課題

飲食のアルバイト募集で応募が集まらない

飲食業界のアルバイト採用は競争が激しく、一般的な求人媒体に掲載しても十分な母集団が形成できない状態が続いていました。

日本語要件を上げるほど母集団が縮む悪循環

接客業であるため日本語レベルを求めたくなる一方、要件を厳しくすればするほど応募できる人が減っていく——この構造的なジレンマが、採用の停滞を招いていました。

短期離職への懸念

アルバイト採用は定着期間が読みにくく、育成コストをかけても短期間で離職してしまうリスクがつきまといます。長く働いてくれる人材にどう出会うかが課題でした。

ヨロワーク導入の決め手

B社がヨロワークを選んだのは、若年層のボリュームゾーンと直接つながれる点にありました。

  • 登録者数40万人以上(246の国と地域)——1求人あたりの母集団規模が大きい
  • 20〜30代が約70%——アルバイト採用のメインターゲット層が厚い
  • 導入企業数4,000社以上(全国47都道府県)——飲食業での採用ノウハウが蓄積されている
  • 就労制限なしの在留資格が約70%——将来的な正社員登用も視野に入れられる
  • スカウトの平均応募率3.2%——応募を待つだけでなく能動的にアプローチできる

そのうえでB社は、求人の見せ方そのものを見直しました。日本語要件を「ビギナーOK」と明示し、かんたんな挨拶やゆっくりした会話でも応募できることを前面に出す設計に切り替えたのです。

導入後の成果

「日本語ビギナーOK」を打ち出した求人は、1本で59件の応募を集めました。応募者の内訳は、留学・特定活動ビザ層が75%、20代が71%と、学生アルバイター層にまっすぐ届く結果となっています。

採用実績は以下の通りです。

  • 国籍:アメリカ合衆国
  • 年齢・性別:23歳・女性
  • 在留資格:留学(2029年3月卒業予定・資格外活動許可あり)
  • 日本語能力:日常会話レベル(N3相当)
  • 居住地:大阪府茨木市
  • 雇用形態・時給:アルバイト(正社員登用あり)/時給1,180円〜
  • 入社日:2026年8月18日
  • 応募経路:直接応募

「正社員登用あり」が長期在籍前提の留学生に刺さった

採用された方は卒業予定が2029年3月と、日本での在籍期間がまだ長く残っている留学生でした。プロフィールにも「正社員就労・ビザ取得サポート希望」と明記されており、日本で腰を据えてキャリアを積みたいという志向が明確です。

アルバイトで終わらないキャリアパスが見えることは、こうした層にとって強い決め手になります。「正社員登用あり」という制度訴求が、応募の質を引き上げたと考えられます。

担当者からのメッセージ

「これまでは『接客だから日本語ができる人を』と無意識に条件を上げていました。でも、それでは応募自体が来ない。思い切って『日本語ビギナーOK』と書き換えたら、応募が59件も集まったんです。正直、驚きました。実際に採用した方は日常会話レベルの日本語ですが、卒業まであと数年あって、しかも『日本で正社員として働きたい』とはっきり言ってくれる。うちは外国人のお客様もスタッフも多いので、雰囲気にもすぐ馴染んでくれそうです。日本語の壁を下げたぶん、意欲のある人と出会える確率が上がった。求人の書き方ひとつで採用はここまで変わるのだと実感しています。」

まとめ:この事例から学べる3つのポイント

  1. 日本語要件を下げると母集団は劇的に増える
    「日本語ビギナーOK」と明示しただけで応募59件。接客業だからと反射的に日本語レベルを上げるのではなく、実務で本当に必要な水準まで要件を下げることが、母集団形成の最短ルートになります。
  2. 「正社員登用あり」は留学生に効く制度訴求
    卒業まで年数が残る留学生は、長期在籍を前提にアルバイト先を選びます。アルバイトで終わらないキャリアパスを提示できるかどうかが、応募の質を左右します。
  3. ターゲット層と媒体の登録者層を一致させる
    今回の応募者は留学・特定活動ビザ層が75%、20代が71%。学生アルバイターを狙うなら、その層が厚い媒体を選ぶことが前提条件です。ヨロワークは20〜30代が約70%を占めており、若年層採用と相性の良い母集団構成になっています。