市街地から離れた立地のため、日本人向け求人では2年間応募がほとんど入らない。ホテル清掃を手掛ける有限会社クリーンボーイ様は、深刻な人手不足に悩んでいました。
「将来を考え、今のうちに経験してみよう」。そんな前向きな決意のもと、初めて求人媒体を使った外国人採用に挑戦。ヨロワークを通じて、アフリカ系女性の採用に成功されました。
単なる労働力不足の解消に留まらず、職場全体を明るく変えるきっかけとなった今回の採用。その背景や、文化の壁を乗り越えるための具体的な工夫について、代表取締役の高橋様にお話を伺いました。
きっかけ
- 市街地のため求人を出しても反応が悪い
- 日本人の採用難は今後も続くとの危機感から外国人採用に挑戦
導入
- 外国人が働きやすいように英語マニュアルを作成
- 現場の日本人従業員もコミュニケーションを取ろうと英語を覚える
結果
- アフリカ系女性を採用することに成功
- 英語マニュアルがあるため現場作業では支障がなくスムーズに
- 外国人の明るい性格で職場全体が明るくなりコミュニケーションが活発化
未来を見据えて始めた「外国人採用」
ヨロワーク利用前の採用状況について教えてください
外国人は既に採用経験がありました。
知人の奥様等から働きたいとの希望があり、これまでにフィリピン、ベトナム、ペルー国籍の方をリファラル採用しました。
全員が知人を通しての採用であり、日本国籍を持っていたので文化的な問題もなく働いてもらえました。
ヨロワークを導入した決め手を教えてください
人手が足りなくなってきており採用を検討していました。
以前に、日本人媒体で求人を出していましたが、反応がほとんどなく効果を感じられなかったので、2年間ほど求人掲載をしていませんでした。
しかし、将来的に日本人が採用できなくなった場合に外国人採用も検討することが今後出てくると考え、今、余裕がある状況で「外国人を雇う事を経験してみよう」となりました。
知人経由以外の外国人雇用経験はないので、何が起こるか想像もできないけれども「とりあえず試してみよう」とヨロワークを導入することになりました。
一生懸命な姿勢が採用の決め手い
今回採用された外国人の採用理由を教えてください
アフリカ系の女性を1名採用しました。
日本に来てまだ3か月ほどしか経っていないため、日本語の能力は高くなかったですが、面接時に一生懸命伝えようとしてくれた姿勢に誠実さを感じ、採用を決めました。
面接をする上で日本人と外国人に違いはありましたか?
特に大きな違いはありませんでしたが、事前に「聞くべきこと」をすべてメモして準備し、その内容に沿って面接を実施しました。質問内容は日本人と変わらなかったです。
ただし、日本人の場合は世間話ができますが、日本語能力が高くない外国人だと雑談が難しく、聞きたいことだけを聞いて答えてもらう形になります。
詳しく聞きたい場合は、スマートフォンで翻訳機能を活用していました。
外国人採用で職場のコミュニケーションが活性化
アフリカ系の女性を採用して良かった点はありましたか?
一番は人が足りていなかったので、労働力としてちゃんと働いてくれているのは嬉しいです。また、今回採用したアフリカ系の女性が入った事で職場のコミュニケーションが活発になりました。
彼女は明るく、いつもニコニコして積極的に話をしてくれます。
そのため、従業員もコミュニケーションを取ろうと積極的に話そうとしており、従業員全員が英語を覚えようとしているので、英語を覚えるいい機会になっていますね。
今では、彼女が職場にいるのと居ないとでは、雰囲気が全然違います。
今回採用された外国人に対して期待していることは何ですか?
入社してまだ浅いですが、一生懸命に仕事へ取り組んでくれていますし、少しずつスキルも向上しています。
性格がとても熱心で頑張って勉強するタイプのため、仕事していても困ることがありません。この成長スピードを維持して、頑張って欲しいです。
また、今よりも日本語を学んでもらい、より日本語でコミュニケーションを取れることを期待しています。
定着するために取り組まれていることはありますか?
日本語能力が高くないため、元々あるマニュアルの英語版を作りました。
そのマニュアルを見ながら仕事を進めてもらっているので、現場作業では支障がなくスムーズに作業してくれています。
そのため、ストレスなく、業務に集中できていると思います。
また、国の文化的に日本よりもお風呂に入る頻度が少ないからか、スパイスなどの生活臭がありました。一緒に仕事をする上で、衛生面は一定の基準を満たしてもらいたかったので、素直に本人に伝えて改善を求めました。長く一緒に働きたい気持ちがありますので、出勤前に入浴・髪を洗う・洗濯した服を着ることを約束しました。
その結果、退社時に車で送迎しているのですが、その際に一度着替えるなど、匂いの改善に向けた行動や努力の姿勢を見せてくれています。
「なんとかなる」の気持ちで外国人採用を
日本人との違いを感じたことはありましたか?
一生懸命働いてくれているので、業務上では特に感じていませんが、通勤範囲については日本人との違いを感じました。
外国人の方が全員当てはまるかはわかりませんが、今回採用した方は自宅から会社までの通勤に1時間かかります。
一般的に、日本人はアルバイトで通勤に1時間かかると通勤範囲から外れたりしますが、外国人の方は1時間程度であれば、通勤範囲に入る傾向にあるかもしれません。
外国人採用を検討中の企業に向けて何かメッセージはありますか?
難しく考えすぎず、「なんとかなる」という気持ちで始めてみても良いと思います。言葉の壁は翻訳アプリで乗り越えられますし、彼女のオープンで明るい人柄が職場のコミュニケーションを活性化させてくれます。
手続きなどを過度に心配せず、まずは少人数からでも大丈夫です。採用される外国の方も同じように不安です。大切なのは、入社後にしっかりと寄り添う姿勢。ぜひ、その一歩を踏み出してみてください。
店舗情報
企業名:有限会社クリーンボーイ
業界:清掃業
業種:ホテル清掃
まとめ
「何が起きるかわからない」という不安を抱えながらも、未来を見据えて外国人採用に踏み切ったクリーンボーイ様。今回の成功は、ただ待つのではなく、企業側が主体的に行動した結果と言えます。
採用した外国人人材の活躍は、深刻な人手不足を解消しただけでなく、既存の従業員にも良い刺激を与え、職場全体のコミュニケーションを活性化させるという、予想以上の価値をもたらしました。
クリーンボーイ様の挑戦は、「歩み寄る姿勢」こそが、文化や言葉の壁を越え、信頼関係を築く鍵であることを教えてくれます。
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