物流・旅客業界におけるドライバー不足は、社会インフラの維持に関わる深刻な経営課題です。この課題に対し、外国人ドライバーの採用に活路を見出す企業が増えています。
レバレジーズ株式会社が物流・旅客業界の採用担当者321名を対象に行った調査によると、「現在雇用している(17.4%)」「現在雇用していないが、過去に雇用したことがある(19.3%)」をあわせ、約4割(計36.7%)の企業が外国人ドライバーの「雇用経験がある」と回答しました。
しかし、ニーズが高まる一方で、採用にあたっての「不安」も根強く残っていることが分かっています。
この記事では、最新の調査結果を基に外国人ドライバー採用の現状と課題を整理し、企業が抱える不安を解消しながら採用を成功させるための具体的な方法について解説します。
- 高まるニーズ
物流・旅客業界の約4割が外国人ドライバーの雇用経験あり(計36.7%)、34.6%が「増員予定」と回答。 - 企業側の不安
採用時の懸念として「日本語でのコミュニケーション能力」(63.2%)、「日本の交通ルール・安全運転意識の理解」(47.0%)が上位に。 - 背景
ドライバー不足が深刻化する中、外国人材への期待が高まっています。 - 解決策
日本文化や商習慣に馴染みのある「永住者」「定住者」等の採用が、言語やルールの不安解消に。
外国人ドライバー採用の現状【最新調査】
2024年問題なども背景に、ドライバーの「人材不足」は深刻さを増しています。この状況を打開するため、外国人材に注目が集まっています。
約4割に外国人の雇用経験あり
レバレジーズ株式会社の調査によれば、外国人ドライバーの雇用経験について、「現在雇用している(17.4%)」と「現在雇用していないが、過去に雇用したことがある(19.3%)」をあわせ、約4割(計36.7%)の企業が雇用経験があると回答しました。
さらに、今後の採用人数については「現在採用しており、増やす予定がある(16.8%)」「現在採用していないが、増やす予定がある(17.8%)」をあわせ、34.6%の企業が「増やす予定」と回答しており、この流れは今後も加速していくことが予想されます。
高まるニーズの一方で、企業が抱える2つの不安
人材不足の解決策として期待が高まる一方で、同調査は企業側が抱える具体的な懸念も明らかにしました。
不安①:「日本語でのコミュニケーション能力」(63.2%)
採用時の懸念点として最も多く挙げられたのが「日本語でのコミュニケーション能力」です。
6割以上の企業が、日本語での業務指示や安全確認、顧客対応など、コミュニケーション面での不安を感じています。
不安②:「日本の交通ルール・安全運転意識の理解」(47.0%)
次いで多かったのが「日本の交通ルール・安全運転意識の理解」です。
日本の複雑な交通法規や運転マナー、安全意識を正しく理解し、運転できるかどうかが大きな懸念点となっています。
このように、多くの企業が「採用したいが、言語やルールの面で不安がある」というジレンマを抱えているのが実情です。
※参考:外国人ドライバー採用、約3割が増員予定|外免切替厳格化への期待の声も | レバレジーズ株式会社のプレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000808.000010591.html
採用する人材の「選び方」で不安は解消できる?
「外国人採用」と一口に言っても、日本での滞在歴や在留資格は様々です。
そして、前述した「言語」や「交通ルール」といった不安は、採用する人材の「選び方」によって大きく軽減することが可能です。
ポイントは「永住者、定住者、配偶者」
「永住者、定住者、配偶者」の在留資格を持つ方々は、以下のような特徴があります。
- 日本での生活基盤が確立している
すでに長期間日本で生活しており、日本の文化や商習慣、社会ルール(もちろん交通ルールも含む)への理解が深い方が大半です。 - 日本語能力
日常生活や仕事において、日本語コミュニケーションが可能な人材が多く在籍しています。 - 定着率
生活の拠点を日本に定めているため、腰を据えて長く働きたいという意欲が高く、企業の貴重な戦力として長期的な活躍が期待できます。
企業側が抱える「言語の壁」や「ルールの理解」といった不安は、まさに日本社会に深く馴染んでいる彼らのような人材を採用することで解消できるかもしれません。
まとめ
外国人ドライバーの採用は、人手不足に悩む物流・旅客業界にとって重要な選択肢となっています。
最後に、本記事の要点を改めてまとめます。
- 現状
約4割(36.7%)に雇用経験、34.6%が増員予定と、外国人ドライバーのニーズは確実に高まっています。 - 課題
一方で、63.2%が「言語」、47.0%が「交通ルール」に不安を感じています。 - 解決策
その不安は、日本での生活歴が長く、文化やルールを理解している「永住者」「定住者」等の人材を採用することで解消できます。
ドライバー不足という課題に対し、ただ門戸を広げるだけでなく、「自社の不安を解消できる人材」を戦略的に採用することが成功の鍵となります。
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