未経験OK×VISAサポートで技人国のフィリピン人材を歯科助手に採用、公開9日で36名——東京都杉並区の歯科クリニックM社の外国人採用成功事例

この記事のサマリー

  • 企業概要:東京都杉並区で歯科診療を行う医療法人M社
  • 課題:歯科助手は無資格でも就ける職種でありながら日本人の応募が集まりにくい「隠れ人手不足」。医療系は外国人材が集まらないという思い込みもあった
  • 成果:日常会話レベル(N3相当)のフィリピン人材(29歳・女性/技術・人文知識・国際業務)を歯科助手として採用。応募から約2週間で内定承諾、2026年9月15日就業開始。求人は公開9日で36名・23の国と地域から応募を集めた

M社の事業概要

M社は東京都杉並区で歯科診療を行う医療法人です。駅から近い立地で、地域のかかりつけ医として日々の診療にあたっています。

今回募集したのは、歯科助手・歯科医師受付のスタッフ。月給280,000円(時給換算約1,750円)、賞与年2回という条件で、求人票では「VISAサポートあり」「未経験OK」「駅近く」を打ち出していました。

導入前の課題

歯科助手は「隠れ人手不足」職種

歯科助手は無資格でも就ける職種ですが、日本人の応募が集まりにくいポジションです。診療の補助と受付を兼ねるため業務範囲が広く、条件を出しても母集団が細るという悩みを抱えるクリニックは少なくありません。

「医療系に外国人材は集まらない」という思い込み

患者対応がある医療現場では、日本語能力への懸念から外国人採用の検討そのものが後回しになりがちです。専門用語が飛び交うイメージも強く、「うちの現場では無理だろう」と判断してしまう。実際には、受付・アシスト中心の業務であれば必要な日本語は日常会話レベルで足りるケースが多くあります。

長く働いてもらえるかどうかが読めない

クリニックの採用は、覚えてもらう業務が多いぶん定着が前提になります。在留期限がいつまでか、通勤は続けられるか——こうした「長く働ける条件」が確認できないままでは、採用の判断がつきません。

ヨロワーク導入の決め手

M社が外国人求人メディア「ヨロワーク」を選んだ理由は、応募者の在留資格が確認済みであること、そして母集団の広さでした。

  • 登録者40万人以上・246の国と地域:全員が日本在住・就労資格あり・在留資格確認済み。在留期限まで含めて確認したうえで採用判断ができる
  • 就労制限のない在留資格が約70%:永住者・定住者・日本人の配偶者等など、シフトを制限なく組める層が母集団の主軸
  • 20〜30代が約70%:長く育てられる年齢層が中心
  • 転居に前向きな登録者が75%:通勤圏の外にいる人材も母集団に含められる
  • スカウト平均応募率3.2%/導入企業4,000社以上(全国47都道府県):条件に合う人材を指名して声をかけられる

加えてM社はサポートプランを利用しており、求人作成のサポートを受けながら「未経験OK × VISAサポートあり」という訴求を組み立てました。

導入後の成果

求人公開からわずか9日で36名の応募が集まりました。内定に至ったのは次の人材です。

  • 国籍:フィリピン
  • 年齢・性別:29歳・女性
  • 在留資格:技術・人文知識・国際業務(国際業務)/在留期限は2028年11月まで
  • 日本語レベル:日常会話レベル(N3相当)
  • 居住地:東京都台東区(転居可)
  • 自己PR:「忍耐力と目標を持って頑張る所です」
  • 経験:歯科助手は未経験
  • 月給:280,000円(賞与年2回)
  • 就業開始:2026年9月15日
  • 応募経路:スカウト応募(応募日 2026年8月31日)

応募36名は23の国と地域にまたがりました。在留資格の内訳は技術・人文知識・国際業務15名/留学5名/永住者・定住者・日本人の配偶者等が7名(19.4%)。就労時間の制限がない層が約2割いるため、シフトを埋めたい医療・クリニック系はここを狙い撃ちできます。

もうひとつ注目したいのが居住地です。東京都外からの応募が35名中12名(34%)。採用が決まった人材自身も「引っ越しできる」と登録していました。通勤圏だけで母集団を見ると3分の2に縮んでしまうため、転居可能層を含めた設計にすると強くなります。

採用が決まった人材は歯科助手は未経験でしたが、受付・アシスト中心の業務であれば必要な日本語は日常会話レベルで十分と面接で判断されました。在留期限が2028年11月まであり、転居も可能という「長く働ける」前提が揃っていた点も評価されています。応募から約2週間で内定承諾、9月15日の就業開始まで一直線でした。

担当者からのメッセージ

「医療の現場なので、外国人の方の応募はそもそも集まらないだろうと思っていました。実際に出してみたら、公開から9日で36名、23の国と地域から応募をいただいて驚いています。求人票に『未経験OK』と『VISAサポートあり』を書いたことが大きかったのだと思います。歯科助手は無資格でもできる仕事ですが、日本人の応募がなかなか集まらない職種でもあって、長く困っていました。今回の方は歯科助手の経験こそありませんが、受付とアシストが中心の業務なら日常会話ができれば問題ないと面接で確信できました。自己PRに『忍耐力と目標を持って頑張る所です』とだけ書かれていて、飾らない方だなと。在留期限も2028年11月まであり、腰を据えて働いていただけそうです」

まとめ:この事例から学べる3つのポイント

  1. 「未経験OK × VISAサポートあり」を求人タイトルに出す
    この2つを打ち出した結果、公開9日で36名・23の国と地域から応募が集まりました。「医療系に外国人材は集まらない」というのは思い込みで、条件の見せ方次第で母集団は作れます。
  2. 通勤圏だけで見ると、母集団は3分の2に縮む
    東京都外からの応募が34%を占め、採用者本人も「引っ越しできる」登録者でした。転居可能層を含めた設計にすると、都市部の求人でも母集団が厚くなります。
  3. シフトを埋めたいなら、就労制限のない約2割を狙い撃つ
    応募者の在留資格は技人国15名/留学5名/永住者・定住者・日本人の配偶者等7名(19.4%)。週28時間の壁を受けないこの層を指名して声をかけるのが、医療・クリニック系では最短ルートです。