「日本語が全然できないんですが」でも採用できた──
ガーナ人PhD留学生が介護施設の食器洗い・清掃で内定した理由
「介護系は外国人には採用できない」と思っていませんか?
千葉県船橋市の介護施設「A社」は、あいさつレベルしか日本語が話せないガーナ人PhD留学生(33歳)を食器洗い・フロア清掃スタッフとして採用することに成功しました。
応募8件から面接2件、採用1名という高い効率のマッチング。N4以下でも入れる数少ない介護系求人の可能性を、この事例から読み解きます。
どんな企業が、何に悩んでいたのか
千葉県船橋市(高根木戸・北習志野エリア)でグループホームをはじめとする福祉サービスを運営するA社は、人員配置基準の維持という深刻な課題を抱えていました。介護業界では利用者に対して一定数の職員を配置することが法律で定められており、基準を下回るとサービス自体が継続できなくなります。
ハローワークへの求人掲載を続けていたものの、日本人からの応募はほとんど集まらない状況。そこで「国籍を問わず、人柄と適性で採用する」という方針へと転換し、ヨロワークへの掲載を開始しました。
今回特に注目したのが、食器洗い・フロア清掃を担う生活支援員ポジションです。この業務は介護資格が不要で、複雑な日本語コミュニケーションも最小限に抑えられるという特性がありました。
※イメージ写真
求めていた人物 vs. 実際に採用した人物
企業が描いていた候補者像と、実際に採用が決まったプロフィールを比較してみましょう。
| 求めていた人物像 | 実際に採用した人物 採用 | |
|---|---|---|
| 日本語 | N4相当(あいさつレベル) | N4相当(あいさつレベル) 食器洗い・清掃なので会話は最小限でOK |
| 経験 | 介護経験不問 | PhD留学生・研究者 新しい環境への適応力・集中力をアピール |
| 年齢・属性 | (特定せず) | 33歳・男性・ガーナ国籍 大学院博士課程に在籍中 |
| 在留資格 | (条件なし) | 留学(2027年9月卒業予定) 卒業まで安定就労が見込める |
| 勤務形態 | 15:00〜19:00 週3〜6日 | 契約社員(正社員登用あり) 研究・授業の合間に働けるシフト |
採用が決まるまでのストーリー
ヨロワークへの掲載後、8件の応募が集まりました。日本語レベルが低くても応募できる求人という特性から、複数の留学生・在留外国人からアプローチがありました。
そのなかで書類選考を通過したのが、ガーナ出身のPhD課程留学生。彼の自己アピールは日本語能力の低さを補って余りあるものでした。「新しい環境への適応力(Adaptability)・独立して業務をこなす力(Self-management)・プレッシャー下での集中力(Focus under pressure)・誠実な仕事への姿勢(Strong Work Ethic)」という言葉で自身の強みを整理していたのです。
面接を経て、企業側は「研究者としての誠実さと集中力があれば、食器洗いや清掃という反復業務でも安定して働いてもらえる」と確信。応募8件→面接2件→採用1名という効率的なプロセスで内定に至りました。
「日本の大学院博士課程に在籍中のガーナ人で、日本語はあいさつレベルながら、誠実さと自己管理能力を強みとして自己アピールしていました。食器洗い・清掃という日本語コミュニケーションが最小限で済む業務だからこそ、人柄と勤勉さが評価ポイントになります。『介護系は外国人に採用できない』という思い込みを捨てて、積極的に提案してみましょう。」
この採用で学べる5つのポイント
まとめ:「N4以下・介護経験ゼロ」でも採用できる求人がある
今回の事例が示しているのは、介護系求人でも「業務内容によっては日本語N4以下・経験不問」で外国人採用が可能だということです。
食器洗い・フロア清掃というシンプルな業務だからこそ、日本語能力よりも誠実さ・勤勉さ・適応力が評価軸になります。PhD留学生のガーナ人が採用されたのは偶然ではなく、「この求人ならこの人物像が刺さる」という的確なマッチングの結果です。
「介護系は外国人に採用できない」と諦める前に、食器洗い・清掃・送迎といった周辺業務の求人から積極的に提案してみましょう。

