東京都における外国人労働者の存在は、都内の多様性と経済活動の活性化に重要な役割を果たしています。
この記事では、市区町村別、在留資格別、国籍別、産業別、および事業所規模別の観点から、東京都に住む外国人労働者の特徴と人口推移について詳細に分析します。
その傾向や地域ごとの特性を把握することで、都内の外国人労働者の雇用実態や多様性について理解を深めることができます。
直近の外国人労働者の傾向
東京都における最近の外国人労働者の傾向は、増加と多様性が際立っています。
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(出典)「外国人雇用状況」の届出状況まとめ【本文】(令和7年 10月末現在)
2025年10月末時点での東京都における外国人労働者数は652,251人と前年より11.3%増加しています。
外国人労働者の数が増えていることは、都内での仕事や経済活動への需要が高まっていることを示しています。
また、これらの労働者の出身国も多様化しており、アジアだけでなく米国や欧州からも増加しています。
外国人は建設業、サービス業、医療・介護業、観光業など、様々な分野で活躍しています。
ただし、都心部や郊外、そして島部などの地域によって分布に違いがあります。
政府や自治体も、外国人労働者の受け入れや生活支援に力を入れており、言語教育や生活サポートなど、幅広い支援策が提供されています。
【市区町村別】東京都の外国人労働者の特徴
東京都における外国人労働者の地域別分析によれば、区部、市部、そして町村部における外国人労働者の特性が異なることが明らかになっています。
区部の特性
区部で見てみると、特に江戸川区、新宿区、足立区などに多くの外国人労働者がいます。
これらの区域では、中国、韓国、ベトナム、ネパール、インドからの多様な出身国の労働者が多く見られます。
たとえば、新宿区では、全体の51,357人の外国人労働者のうち、中国人が19,778人、韓国人が9,071人、ネパール人が5,592人となっています。
このような国際色豊かな環境が、外国人労働者にとって魅力的な場所となっています。
市部の特性
市部では、八王子市、立川市、町田市などの郊外にも多くの外国人労働者が存在します。
これらの地域では、手頃な住宅価格や都心へのアクセスの良さが外国人労働者の居住地として人気を集めています。
八王子市では、全体の18,712人の外国人労働者のうち、中国人が6,222人、韓国人が1,840人となっています。
立川市や町田市でも同様に外国人労働者が多く見られます。
町村部の特性
町村部では、特に島部において外国人労働者の数が目立ちます。
大島支庁や八丈支庁などの島部では、地域の産業や観光業に従事する外国人労働者が見受けられます。
例えば、大島支庁では、全体の194人の外国人労働者のうち、中国人が10人、韓国人が13人となっています。
これらの地域では、地域の人口や産業構造に応じた外国人労働者の需要があります。
【在留資格別】東京都の外国人労働者の特徴
東京都に在留している外国人の特徴は多岐にわたります。

(出典)「外国人雇用状況」の届出状況まとめ【本文】(令和7年 10月末現在)
まず、専門的・技術的な分野における在留資格を持つ外国人に焦点を当てると、中国人が非常に多くを占めています。
外国人は高度なスキルを持ち、専門職や技術職に就いています。
韓国人も同様にこのカテゴリーに多く含まれており、日本で技術的な仕事に従事しています。

(出典)「外国人雇用状況」の届出状況まとめ【本文】(令和7年 10月末現在)
また、身分に基づく在留資格を持つ外国人も多く見られます。
特にフィリピン、ブラジル、ペルーの国籍の外国人は、永住者や日本人の配偶者などの身分に基づく在留資格を持っていることが一般的です。
彼らは日本に永住するために滞在しています。
中国人労働者については、多くが専門的・技術的分野の在留資格を持っており、一方でフィリピンやブラジル、ペルーなどの国籍では身分に基づく在留資格を持つ労働者が多い傾向が見られます。
最後に、G7等の国籍を持つ外国人も専門的な分野で活躍しています。
彼らは教育や国際業務などの分野で働いており、その割合は比較的高いです。
これらの特徴は、東京都に在留する外国人の多様性を示しており、彼らが異なる目的や経歴を持っていることがわかります。
【国籍別】東京都の外国人労働者の特徴
東京労働局管内における外国人雇用状況によると、国籍別の外国人労働者の特徴が明らかになっています。

(出典)「外国人雇用状況」の届出状況まとめ【本文】(令和7年 10月末現在)
まず、国籍別の外国人労働者数を見ると、中国が最も多く、188,279人で外国人労働者全体の28.9%を占めています。次いで、ベトナムが96,771人(14.8%)、ネパールが66,198人(10.1%)、ミャンマーが45,643人(7.0%)、フィリピンが42,410人(6.5%)と続きます。
これらの情報から、東京都における外国人労働者の国籍ごとの在留資格や産業分野への分布が分かり、外国人労働者の雇用実態や傾向を把握する上で重要な指標となります。
【産業別】東京都の外国人労働者の特徴
東京労働局管内の外国人雇用状況を産業別に詳しく見ると、外国人労働者の雇用が最も多いのは「卸売業、小売業」で、これは全体の22.9%を占めています。
これには、小売店舗や卸売業者、流通関連の企業などが含まれます。
その次に多いのが「宿泊業、飲食サービス業」で、これが全体の19.3%を占めています。
ここには、ホテル、レストラン、居酒屋、カフェなどが含まれます。

(出典)「外国人雇用状況」の届出状況まとめ【本文】(令和7年 10月末現在)
さらに、「情報通信業」が11.3%、「サービス業(他に分類されないもの)」が9.2%、「学術研究、専門・技術サービス業」が9.0%、「建設業」が7.1%と続いています。
これらの産業においても、外国人労働者の需要が高いことが示されています。
【事業所規模別】東京都の外国人労働者の特徴
事業所規模別では、「30人未満」の小規模事業所が全体の65.7%(57,474所)と圧倒的な割合を占めていることがわかります。
特筆すべきは、30人未満の規模における伸び率が前年同期比で7.3%増と、全区分の中で最も高い成長を示しています。次いで、「30〜99人」規模の事業所が15.0%、「100〜499人」規模の事業所が8.8%、「500人以上」規模の事業所が3.5%、となっています。

(出典)「外国人雇用状況」の届出状況まとめ【本文】(令和7年 10月末現在)
このデータから見える事は、従来、外国人採用は大企業が中心というイメージもありましたが、現在の東京都においては、人手不足を背景とした中小規模の事業所こそが、外国人材の受け入れを最も活発化させている主役と言えます。
IT・専門職からサービス業まで、規模を問わず多様な企業が外国人材を「即戦力」として活用し始めている実態が浮き彫りになっています。
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まとめ
東京都における外国人労働者の実態と推移について解説しました。
現在の雇用情勢や地域ごとの特性について、主要なポイントは以下の通りです。
- 総数と推移
2025年10月末時点での東京都における外国人労働者数は652,251人に達し、前年比11.3%の増加を記録しています。 - 国籍別の構成
中国が全体の28.9%(188,279人)で最多、次いでベトナム(14.8%)、ネパール(10.1%)となっています。 - 在留資格の傾向
「専門的・技術的分野」が42.3%と最も多く、次いで「身分に基づく在留資格」が24.2%を占めています。 - 主要な産業
「卸売業、小売業」が22.9%で最も高く、次いで「宿泊業、飲食サービス業」が19.3%、「情報通信業」が11.3%と続きます。 - 雇用事業所の規模
「30人未満」の小規模事業所が全体の65.7%を占めており、最も高い伸び率を示しています。 - 地域別の特徴
江戸川区、新宿区、足立区などの区部だけでなく、八王子市や立川市といった市部、さらには島部まで、地域ごとの産業構造に応じた分布が見られます。
東京都における外国人労働者は、高度専門職から地域産業を支える層まで多層化が進んでおり、都内経済の活性化に不可欠な存在となっています。
今後も多様な国籍やスキルを持つ人材の受け入れが進むなか、地域や産業の特性に合わせた雇用実態の把握が、企業にとってより重要になるでしょう。
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