訪日客の飲食費は5,463億円、旅行消費の21.7%|お店の目線で読む4-6月期

インバウンド集客コラム
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ニュース解説
2026年10月15日ニュース解説
訪日外国人インバウンド観光庁飲食店消費動向

要点3行

  1. 観光庁は2026年9月30日、4-6月期の訪日外国人旅行消費額を2兆5,125億円(前年同期比0.3%増、2次速報)と公表。
  2. 費目別では宿泊費36.6%、買物代27.1%、飲食費21.7%の順。飲食費は5,463億円で、構成比は前年同期の21.0%から増えた。
  3. 1人当たりの飲食費は平均53,231円。国・地域で差があるため、近隣に多いお客様の言語で案内できているか見直したい。

元になった報道・発表・統計:観光庁「インバウンド消費動向調査 2026年4-6月期の調査結果(2次速報)の概要」(観光庁、2026年9月30日)

何が分かったか:4-6月期の訪日客の旅行消費は2兆5,125億円

観光庁は2026年9月30日、「インバウンド消費動向調査」の2026年4-6月期の結果(2次速報)を公表しました。訪日外国人の旅行消費額は2兆5,125億円で、2025年の同じ期間より0.3%増えています。国・地域別では、米国が3,860億円(構成比15.4%)で最も大きく、台湾、中国、韓国、香港が続きます。

お店に関係する費目別の内訳は、次のとおりです(2次速報の数字です)。

  • 宿泊費:9,207億円(36.6%)
  • 買物代:6,821億円(27.1%)
  • 飲食費:5,463億円(21.7%)
  • 交通費:2,527億円(10.1%)
  • 娯楽等サービス費:1,090億円(4.3%)

前年同期の飲食費は5,257億円(21.0%)でした。出典には、前年と比べて飲食費、娯楽等サービス費、買物代の構成比が増えたと書かれています。金額で見ると、飲食費は206億円増えた計算です(当社計算)。

お店に何が関係するか:1人当たりの金額と、国・地域ごとの違い

1人当たりの旅行支出(一般客)は、平均で約24万5千円と推計されています。このうち飲食費は53,231円で、宿泊費(89,787円)、買物代(66,303円)に次ぐ大きさです。交通費は24,620円、娯楽等サービス費は10,620円でした。平均泊数は8.6泊(前年同期より0.8泊短い)と示されています。

飲食費は国・地域によって大きく違います。合計額では、米国799億円、台湾757億円、韓国726億円、中国534億円の順です。1人当たりでは、英国が103,387円、韓国が27,925円と、開きがあります。ただし、これは滞在日数や旅行の目的、訪れる地域などの違いを含んだ平均です。「◯◯の人はこう使う」と国籍で決めつける材料にはなりません。

出典で示されていないこともあります。特定の地域やお店への影響、来月以降の見通し、飲食費の中身(昼か夜か、ジャンルなど)です。ここから先は、自分のお店のデータで確かめる必要があります。

また、この調査の対象は旅行や仕事などで日本を訪れた外国人で、日本に居住している外国人は含まれません。調査の対象国に2026年からメキシコ、北欧、中東が加わっているため、前の年と国別の数字を比べるときは出典の注記を確認してください。

お店が今できること

  • 近隣で多いお客様の言語を調べる。レジのメモや予約の記録から、どの言語のお客様が多いか数える。
  • メニューに写真を添え、文字を大きくはっきり書く。翻訳アプリで読み取りやすくなる。
  • 入口に、予約の要否、支払い方法(現金・カード・QR決済)、おすすめの1品を見やすく掲示する。
  • 飲食以外のお店は、宿泊・買物・体験それぞれの数字に当てはめ、自分の業種の費目を確認する。
  • Googleマップの営業時間、メニュー、写真を最新にしておく。
  • 次の発表(2026年7-9月期の1次速報)は、観光庁の公表予定表では2026年10月21日です。予定は変わることがあります。出たら、飲食費がどう動いたかを見比べる。

これらを実施すれば同じ結果になる、というものではありません。まずは自分のお店のお客様の言語と、困りごとを確かめるところから始めてください。

行列ラボの視点

観光庁のこの調査は、日本に居住している外国人を含みません。出典にもその旨が書かれています。つまり、飲食費5,463億円という数字は、旅行や仕事で日本に来た人の支出です。すでに日本に住んでいる外国人のお客様は、この数字の外にいます。お店の外国人のお客様は、旅行中の人だけではないと私たちは考えます。

外国人行列ラボは、日本に住む45万人以上(YOLO JAPAN会員数・2026年10月時点)の外国人会員が、お店での体験を母国語で友人や家族に伝える、外国人向けのクチコミ集客サービスです。訪日客の消費が動いても、日本に住む外国人のお客様に知ってもらう道を別に持っておく、という考え方です。※効果を保証するものではありません。

よくある質問

訪日外国人は、旅行中に飲食へいくら使っていますか?
観光庁の2026年4-6月期(2次速報)では、訪日外国人全体の飲食費の合計は5,463億円で、旅行消費額全体の21.7%でした。一般客1人当たりでは平均53,231円です。国・地域によって金額は異なります。
訪日外国人の旅行消費額で、いちばん大きい費目は何ですか?
同じ調査では、宿泊費が36.6%(9,207億円)で最も多く、次いで買物代27.1%(6,821億円)、飲食費21.7%(5,463億円)の順でした。
この調査に、日本に住んでいる外国人の消費は入っていますか?
入っていません。観光庁の資料に「日本に居住している外国人は含まれない」と書かれています。観光・レジャーのほか、業務や親族・知人訪問で日本を訪れた外国人は含まれます。

出典:観光庁(2026年9月30日) ※事実関係は各出典でご確認ください。

お店に、外国人の行列を。

外国人行列ラボは、日本に住む外国人が体験して母国語でSNSに投稿する、参加型のクチコミマーケティングです。お店に合った体験プランを、担当者がご提案します。

本記事は、公的機関・報道などの公開情報を元に、外国人行列ラボ(株式会社YOLO JAPAN)が独自に解説したものです。事実関係は各出典でご確認ください。「行列ラボの視点」は当社の見解であり、個別の助言ではありません。当社は外国人行列ラボを提供しており、記事内で紹介する場合があります。事例の数字は特定店舗の結果で、同様の成果を保証するものではありません。