外国人のお客様の食物アレルギー対応|飲食店が今日できる伝え方

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2026年10月17日集客ガイド
訪日外国人多言語対応飲食宿泊

要点3行

  1. 消費者庁の調査(2024年実施)では、外国人から食物アレルギーの問い合わせを受けた経験がある事業者が28.3%いた。
  2. 対応中の事業者で「外国人にも分かりやすい表現」に配慮しているのは17.2%。確認の多くは口頭のやり取りに頼っている。
  3. 大阪府の11言語シートなどの公的な素材を使い、メニューの表示と確認の手順を外国語でもそろえておきたい。

元になった報道・発表・統計:消費者庁「外食・中食における食物アレルギーに関する情報提供の取組に係る実態調査報告書」(消費者庁、2025年6月26日)/消費者庁「外食・中食における食物アレルギーの情報提供に関する実態調査報告書」(消費者庁、2026年5月1日)/大阪府「ピクトグラムを活用した「食物アレルギーコミュニケーションシート」を作成しました!」(大阪府、2024年10月30日)

何が起きたか:外国人のお客様の食物アレルギー確認は、28.3%の事業者が経験

外国人のお客様の食物アレルギー対応とは、料理に含まれるアレルゲンを、相手に伝わる言葉や絵で確認し合うことです。消費者庁が2025年6月26日に公表した実態調査によると、外国人から食物アレルギーについて何らかの問い合わせを受けた経験がある外食・中食事業者は28.3%でした。

この調査は消費者庁が株式会社ぐるなびに委託したもので、2024年8月30日から10月11日に行われ、有効回答は1,842件です。主な結果は次のとおりです。

  • 食物アレルギーに関する対応を現在行っている事業者は51.8%。
  • 対応中の事業者(954件)の取り組みで最も多いのは「お客様からの問合せに対する口頭での回答」で89.6%。「メニュー表への表記」は43.8%、「アレルギーチェックシート等の専用用紙を用いたお客様確認」は23.5%でした。
  • 対応中の事業者が配慮している点では「正確な情報提供をすること」が70.9%で最も多く、「外国人にも分かりやすい表現にすること」は17.2%でした。
  • 外国人からの問い合わせ内容で最も多いのは「自分や同行者が食べられないアレルゲンを含んでいるかの確認」で23.6%です。

外国語での確認に使える素材として、大阪府は2024年10月30日に、ピクトグラム付きの「食物アレルギーコミュニケーションシート」を11言語で公開しています。

お店に何が関係するか:飲食・宿泊のオーナーが外国語で確認するとき

  • 口頭だけの確認には限界があるとみられます。 調査では確認の多くが口頭の回答でした。自由回答には、そばや山芋のような日本独自に近い食材を海外のお客様に確認するのが難しかった、という声があります。
  • 外国人スタッフへの説明も課題です。 外国人スタッフの日本語の理解に合わせてアレルギーを説明するのが難しい、という回答も報告書に載っています。
  • 目で見て分かる表示が手がかりになります。 消費者庁の2026年5月1日公表の調査では、患者団体側から、28品目の一覧表を掲示してメニューごとに該当アレルゲンをマークで示す事例が「外国人にも有効」と挙がっていました。
  • 出典で示されていないこと。 どの言語から用意すればよいか、来店する国・地域ごとの違いは、どの出典でも示されていません。

メニューや店舗情報の外国語表記は、Googleマップで外国人のお客様に見つけてもらう5つのチェックでも整理しています。

お店が今できること:食物アレルギーを外国語で確認するチェックリスト

  • 大阪府の「食物アレルギーコミュニケーションシート」のような公的な多言語素材を、印刷またはタブレットで出せる場所に置く。
  • メニューに、料理ごとの主なアレルゲンをマークやイラストで示す。
  • 確認の順番(アレルギーの有無、品目、除けるか・別の料理にするか)をスタッフ間でそろえる。
  • 食べられるかどうかの最終判断はお客様にしていただく、という説明を外国語でも用意する。
  • 表示の内容や更新の仕方に迷うときは、地域の保健所や自治体の食品衛生の窓口に確認する。

※この記事は公的な調査と自治体の資料を整理したもので、特定のお店の食品表示や安全管理を判断するものではありません。

行列ラボの視点

食物アレルギーの確認は、言葉が通じにくいほど聞き漏れや思い込みが起きやすい場面です。消費者庁の調査でも、日本独自の食材を海外のお客様に確認する難しさや、外国人スタッフへの説明の難しさが声として挙がっていました。メニューの表示と確認の手順を先に決めておくことが、お客様にもスタッフにも負担の少ない形とみられます。

外国人行列ラボは、日本に住む45万人以上(YOLO JAPAN会員数・2026年10月時点)の外国人会員が、お店での体験を母国語でSNSに投稿する参加型のクチコミマーケティングで、投稿は #sponsored 付きで行います。日本で暮らす外国人のお客様を迎える準備の一つとして、外国人行列ラボの仕組みも紹介しています。

よくある質問

外国人のお客様から食物アレルギーについて聞かれることはどのくらいありますか?
消費者庁の実態調査(2024年実施、有効回答1,842件)では、外国人から何らかの問い合わせを受けた経験がある事業者は28.3%でした。最も多い内容は「自分や同行者が食べられないアレルゲンを含んでいるかの確認」で23.6%です。
外国語で食物アレルギーを確認できる無料の素材はありますか?
あります。大阪府は2024年10月30日に、ピクトグラム付きの「食物アレルギーコミュニケーションシート」を11言語で公開しました。印刷やタブレット表示で自由に使えると案内されています。
食べられるかどうかはお店が判断するのですか?
消費者庁の調査では、対応中の事業者の70.0%が「食べられる/食べられないの最終的な判断はお客様自身にしていただくこと」に配慮していました。お店は正確な情報を出す側に立つ、という考え方です。

出典:消費者庁(2025年6月26日)/消費者庁(2026年5月1日)/大阪府(2024年10月30日) ※事実関係は各出典でご確認ください。

お店に、外国人の行列を。

外国人行列ラボは、日本に住む外国人が体験して母国語でSNSに投稿する、参加型のクチコミマーケティングです。お店に合った体験プランを、担当者がご提案します。

本記事は、公的機関・報道などの公開情報を元に、外国人行列ラボ(株式会社YOLO JAPAN)が独自に解説したものです。事実関係は各出典でご確認ください。「行列ラボの視点」は当社の見解であり、個別の助言ではありません。当社は外国人行列ラボを提供しており、記事内で紹介する場合があります。事例の数字は特定店舗の結果で、同様の成果を保証するものではありません。